はじめに
英語学習を始めたばかりの頃、こんな悩みを感じたことはありませんか。
- 教材が難しくて続かない
- 単語や文法ばかりで楽しくない
- 「勉強している感覚」ばかりが強い
私自身、英語学習の初期は「正しさ」や「効率」を意識しすぎて、疲れてしまった時期がありました。そんな中で出会ったのが、英詩(English poetry)を使った学習です。
この記事では、なぜ英詩が英語初心者に向いているのかどんな点が学習の助けになるのかを、実体験をもとに解説します。
英語初心者がつまずきやすいポイント
私もそうだったのですが、英語を学んでいる初期の頃は、多くの人が通る共通のつまずきやすいポイントがあるように感じます。そこでこの項目では、英語初心者がつまずきやすいポイントを2つに絞ってまとめていきます。
長文・情報量の多さが負担になる
初心者の多くが最初につまずく原因はいくつかあります。私が思うに、最も多い原因とはいうのは、下記のような形だと思います。皆さんも心当たりがありませんか? まずは下記の点を確認してみてください。
- 教材の文章が長い
- 情報量が多すぎる
こんなふうに理解できない部分が増えるほど、「自分は向いていないのでは?」という気持ちになりがちです。また、理解できない箇所が多くなると、学習意欲が低下しやすいので、注意しなければなりません。
「正解」を求めすぎてしまう
あなたは英語学習をする時に、ついつい完璧にこなさなければならないと考えていませんか? 日本人学習者の多くは学校英語の影響で、下記のようなポイントにばかり目を向けがちになっています。
- 文法が合っているか
- 正しい訳ができているか
このような点ばかりを気にしてしまうと、英語そのものを楽しめなくなります。英語学習は決して楽しいものではないのですが、あまりにもつまらないとやる気がなくなってしまうため、少しだけでも良いので楽しめるポイントを入れ込むと、学習しやすくなると思います。
英詩が初心者に向いている最大の理由
皆さんは英詩を知っているでしょう? これは文字通りなのですが、英語で書かれた「詩」です。日本でも谷川俊太郎さんや中原中也さんなど、有名な詩人がいるので、詩が好きな人も多いかもしれません。そこでこの項目では、英詩が初心者に向いている最大の理由について、解説していきます。
とにかく短い
詩は、小説をはじめとする文芸作品の中では、かなり短いです。もちろん、長い詩もジャンルとしては存在するのですが、気軽に読める詩の場合、ほとんどは短いです。そして、それは英詩にも言えて、英詩の多くは、
- 数行
- 数十語
と非常に短いです。そのため、
- 最初から最後まで読める
- 全体の意味をつかみやすい
という安心感があります。短いからこそ、短時間でサクッと読めるというメリットがあるのです。また、短時間というのも一つのポイントであり、短いからこそ終わりが見えて、挫折しにくいという特徴もあると思います。
「全部わかる」体験をしやすい
短い英詩を学習に利用するメリットは他にもあります。具体的には下記のような特徴です。やはり、短い英詩を選ぶと、ある程度作品の大まかな概略を把握しやすくなるので、「わかる!」という感覚を養いやすくなるのでしょう。
- 辞書を使いすぎなくても読める
- 完璧でなくても雰囲気が分かる
このような特徴があります。これは初心者にとって、非常に大きな成功体験になります。英語学習は、小さくても良いので成功体験を積み重ねる必要があるので、このような経験ができる英詩は、とても学習効率の良い勉強方法だと思います。
リズムと音が英語感覚を育てる
英詩には独特のリズムがあります。このリズムが英語感覚を育ててくれるような感じがします。また、リズムがある文章を読んだ方が、理解しやすいというメリットもあるでしょう。この項目では、英詩が持つリズムと音の重要性について解説します。
英語のリズムに自然に慣れる
英詩には、基本的には下記のような特徴があります。同時に、この特徴があるからこそ、学習の効率が上がるのです。繰り返しや韻といった特徴は、あなたの英語の感性を豊かにしてくれるでしょう。
- 繰り返し
- 韻(rhyme)
- リズム
これにより、英語特有の音の流れを意識せずに体で覚えることができます。特に、日本語と英語は全く構造が違う言語ですので、英語特有の文章や流れなどを、英詩を教材にして学習できるわけです。
音読が苦にならない
英詩は音読すると一層効果があります。なぜなら、音読でできるようになったことは、実際のスピーキングやライティングなどでも活かせるためです。また、英詩は短く、意味もまとまっているため、下記のような特徴があります。
- 何度も音読できる
- シャドーイングの練習にも使える
これらの理由から、英詩を音読用の教材に選ぶのは効果的なのです。この時、短めの英詩を選ぶといいと思います。なぜなら、短時間で音読できますし、忙しい中でも時間を作って学習できるためです。
感情を通して英語に触れられる
英詩を学習用の教材にすると、感情を通した英語に触れられるようになるでしょう。特に英語は、日本語に比べて感情を前面に出すというか、表現しなければなりません。これらの特徴は英語を学ぶ時に非常に有効であると感じます。
意味を「感じる」ことができる
英詩を読む時に、意味がわからないとダメだ! と思っていませんか? もちろん、意味を正確に拾っていくのも大切です。しかし、最初から全ての単語の意味を調べる必要はありません。なぜなら英詩は、
- 情景
- 感情
- 雰囲気
を大切にしているからです。そのため、すべてを正確に訳さなくても、「なんとなく伝わる」という体験が可能です。意味を調べるのは少し成長してからでもいいので、最初はなんとなく伝わるという感覚を大切にしましょう。
英語を「言葉」として受け取れる
ニュース記事や説明文と違い、英詩は感情に直接届きます。これにより、英語を情報ではなく言葉として感じるきっかけになります。この感情に届くというのが大きなポイントだと感じます。なぜなら、感情に届く文章は、それがトリガーとなって覚えやすいためです。
ニュース記事になると、その日起きた出来事をツラツラと並べて説明しているだけです。もちろん、ニュースを読むこともトレーニングになります。しかし、最初は感情に届くような文章を読むと、覚えが早いと思います。また、何よりも楽しいという感覚を養えます。
英詩学習が「続く理由」
私も英詩を使って学習していますが、それは結構長く続いています。それは何故なのか? と考えた時、いくつかの理由があると感じました。そこでこの項目では、英詩学習がどうして続くのか? その理由を解説します。
勉強感が少ない
英語学習は勉強なので、大変なことの方が多いです。しかし、英詩は文芸作品であり娯楽であるため、勉強しているという感覚があまりありません。これは大きなメリットだと感じますし、英詩を読む時間は、
- 数分
- 気分転換
として取り入れやすいです。「今日はこれだけでいい」と思えるため、学習が途切れにくくなります。また、何よりも、学習しているというよりも、楽しんで作品を読んでいるという感覚に近いため、比較的続けやすいかなと思います。
自分のペースで解釈できる
英語の問題には正解があり、試験などでは正解を書かないと得点できません。日本人の多くは、学生の頃からテストで点数を取る英語を学ばされるため、いろいろな解釈をして考えるのが苦手だったりします。しかし、英詩には、
- 正解が一つとは限らない
- 感じ方が人それぞれ
という特徴があります。これは、間違いを恐れがちな初心者にとって大きな安心材料です。最初から完璧に問題を解ける人はいません。そして、英詩には完全な正解というものが存在しないので、これが学習のしやすさにも繋がっていると思います。
英詩を使ったおすすめ学習法
英詩の良さはわかったけれど、具体的にどんな勉強をすればいいのかわからない。こんなふうに考える人も多いかもしれません。そこでこの項目では、英詩を使ったオススメの学習方法について解説します。
まずは読む・音読する
英詩を使って学習するのなら、まずは読んで、そして音読してみましょう。最初はこれだけで十分です。それだけで本当に効果があるのか不安になる気持ちはわかりますが、音読は確かな効果があるので安心してください。最初は次のような形で勉強しましょう。
- 日本語訳を見ながら読む
- 声に出して読む
これだけで十分です。理解しようとしすぎず、音と雰囲気を味わうことを優先します。また、何よりも楽しむということが非常に大切だと思います。なぜなら勉強が苦痛になると続けるのがしんどくなってしまうためです。
短い感想を書く
音読に慣れてきたら、次のステップに進む時期です。具体的には、一つの英詩を詰まらずにスムーズに言えるようになったら、少し難易度を上げていいでしょう。次なるステップとしては、短い感想を書いてみると効果的です。これは、一文で構いません。
- きれいだと思った
- 雰囲気が好き
このような感想を英語や日本語で残すと、学習の記録にもなります。学習の記録を残すというのは大切です。なぜなら、自分の成長を可視化して後から振り返って見られるためです。ですので、音読に慣れてきたら感想を書くようにすると良いでしょう。
【まとめ】英詩は初心者の心を守る教材
英詩を使った英語学習には、たくさんのメリットがあるとわかってもらえたでしょうか? 私も日々英詩を使ってトレーニングしていますが、確かな効果があると感じています。最後にまとめとして、今回の記事で紹介した内容を振り返っていきましょう。
- 短くて負担が少ない
- リズムと音で英語に慣れられる
- 感情を通して理解できる
このような形で英詩の魅力を解説してきました。英語が苦手だと感じている人ほど、英詩は優しい入口になります。いろいろな英詩があるので、勉強を進めていくと自分の好きな作家ができるはずです。皆さんも英詩を利用して英語学習を進めてください。
Q&A|英詩学習についてよくある質問
Q1:英詩は難しくないですか?
A1:初心者向けの短い詩から始めれば問題ありません。すべてを理解する必要はありません。特に短い4行詩などは、初心者にはオススメだと思います。20世紀初頭以前の英詩は著作権フリーになっているので、多くは無料で読めます。
Q2:試験対策には向いていますか?
A2:直接的な対策ではありませんが、英語への抵抗感を減らす効果があります。注意しなければならないのは、試験で登場する英文は主に英語の記事が多いため、英詩を勉強しているから有利になるというわけではありません。
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