はじめに:なぜ「シャドーイング」が最強の英語トレーニングなのか
英語を聞いてもすぐ忘れてしまう、ネイティブの発音が速すぎてついていけない、そんな悩みを解決するのが「シャドーイング」です。これは、聞こえた英語を少し遅れて真似して声に出すというシンプルな方法ですが、発音・リズム・リスニング・スピーキングのすべてを一度に鍛えることができます。
脳が英語の「音の流れ」を記憶する
シャドーイングでは、英語の音を「単語」ではなく「流れ」で捉えます。脳が英語のリズムやイントネーションを自然に覚え、聞いた瞬間に理解する英語脳の形成につながります。私も毎日シャドーイングの練習を実施しています。
恐らく、始めてから1年以上経っているのですが、最初の頃に比べると、確かに聞き取れる単語やフレーズが増えているように思います。ですから、シャドーイングは続けていけば確かな効果があるでしょう。
発音とリスニングが同時に伸びる理由
自分の口で再現することで、発音時の筋肉記憶がリスニング力に転用されます。聞く・話すを同時に行うため、英語の「音感」を体に染み込ませる効果があるのです。自分の口で話せないフレーズや単語などは、実戦で使えません。
ですが、シャドーイングを繰り返して、スムーズに発声できるようになると、その単語やフレーズが自在に使えるようになるのです。また、聞き取れないと話せないですが、シャドーイングを繰り返すことで、聞き取れる英語が増えていくでしょう。
ステップ①:リスニング素材を選ぶ ― 成功の8割はここで決まる
どんな音声を使うかで、効果は大きく変わります。まずは自分のレベルに合った教材を選ぶことが最重要です。自分に合ったレベルというのが非常に重要です。多くの学習者は、基本的に難しい教材を選びがちです。そこで、どうやって自分に合った素材を選べばいいのか? そのコツをお伝えします。
初心者は「短く・明瞭・ナチュラル」な素材を
初心者は、短めのフレーズから始めるといいでしょう。最初から長文に挑戦すると、ほとんどの場合できないので、短い文章を選ぶようにしてください。私のおすすめとしては、下記のような素材です。
- BBC Learning English や VOA Learning English
- YouTubeの英語ニュース、英詩朗読
- オンライン英会話の教材音声
文の長さが短く、内容が理解しやすいものから始めましょう。特にYouTubeの英語ニュースはほぼ無限と言っていいほどあるので、必ず自分のレベルに合ったものが見つかるはずです。それ以外には、オンライン英会話などをやっているのであれば、その教材を使うのも一つの手です。
中級者以降は「興味がある分野」で継続を
ドラマ・TED・アニメのセリフなど、自分の興味に合う素材を選ぶと、飽きずに続けられます。英語を勉強ではなく趣味として取り込むことが、長期継続のカギです。特に、英語がある程度わかってきたら、興味のある分野に挑戦できる段階です。
私の場合、日本のアニメや漫画が好きだったので、そのようなトピックを中心にして、勉強をしてきました。やはり、自分の好きな分野だと、比較的楽しく学習できるので、モチベーションの維持にも役立つでしょう。
ステップ②:段階的に行う ― 3ステップの実践法
焦って全部一度にやるのはNG。段階を踏むことで、確実に効果が出ます。シャドーイングは、実を言うとそんなに簡単なものではありません。ですので、最初はできなくて当然です。まずは焦らずに段階的にレベルを上げていくといいでしょう。
① リッスン&リピートで「音を掴む」
まずは音声を何度も聞き、意味を考えず音の流れに集中します。そのあとスクリプトを見ながらリピートして、正しい発音を確認しましょう。私も最初はスクリプトを見ながら練習しています。最初からスクリプトを見ないで練習するのは、かなりハードルが高いでしょう。
なので、段階的にレベルを上げていってください。まずはスクリプトを見て行う、次は少しだけ見て行う、最終的に見ずに音読できるようにする。みたいにして、段階的に難易度を上げていくと、無理なくトレーニングができると思います。
② シャドーイングで「タイミング」を合わせる
聞こえた瞬間に声を出す「同時再生」練習を行います。最初は1秒遅れでOK。慣れたら0.5秒以内に反応できるようにしましょう。リズムゲームのような感覚で、音のタイミングを体で覚えます。
この練習は、最初は短文で行った方がいいでしょう。長いとやりにくいですし、短い方が練習しやすいのでオススメです。私も最初は短い文章で慣らしてから、徐々にレベルを上げていった感じなので、焦らずにトレーニングしましょう。
ステップ③:録音&振り返り ― 自分の声が最高の教材
練習の質を高めるには、自分の声を客観的に聞くことが欠かせません。私はスマホの録音アプリを使って、シャドーイング音声を録音し、後から聞き返すようにしています。そうすると、どこがネイティブの発音と違うのか、それがハッキリとするでしょう。
録音して「違い」を可視化する
スマホで録音して、オリジナル音声と比べてみましょう。発音・強弱・間の取り方の違いを確認することで、改善点が明確になります。オススメなのは、録音した音声を自動で文字起こしするアプリに入れてみることです。
自動的に文字起こしされた文章が、教材として使った文章と同じであれば、あなたの発音は、ネイティブに近いという証になります。私もこのような練習をしていますが、これが意外と難しく、案外間違えて発音している箇所が多いと自覚できるようになりました。
一文ごとに改善 → 小さな成功を積む
「完璧に話そう」とせず、1センテンスずつ完成度を上げるのがポイント。少しずつ上達していく感覚が、学習のモチベーションになります。英語はそんなに簡単には上達しません。本当に少しずつ進化していくのです。
ですから、シャドーイングする際も、最初から完璧を目指さないでください。最初は上手くできなくて当然です。まずは、一文ずつ取り組んでいき、慣れてきたら少しずつレベルを上げていく、こうやって段階を踏んで学習していきましょう。
よくある失敗と対策 ― 続かない・上達しない理由を防ぐ
上手くいかない人には、共通した原因があります。逆に言えば、それを知れば誰でも続けられます。実際に私も、シャドーイングを始めたばかりの頃は失敗ばかりでした。ただ、その失敗を糧に少しずつ改良して訓練していったのです。
「理解」より「模倣」を優先
日本人は「意味を理解してから発話する」クセが強いため、テンポが遅くなりがちです。最初は意味を考えず、音を真似する遊びだと割り切りましょう。もちろん、文章の意味を理解することも大切です。ただ、最初は意味を理解するのではなく、音を模倣した方が上手くいくような気がします。
私も最初は英文の意味を考えて、それらを理解してから発話していたのですが、そうやっていると、実際の英会話では全く使えません。なぜなら、実際の英会話でいちいち日本語訳している時間などないからです。ですから、意味を考えるのではなく、音を真似する気持ちでシャドーイングを練習してください。
「完璧主義」を捨てる
途中で詰まってもOK。とにかく最後まで声を出すことを重視します。上達のカギは「間違えても続ける」ことです。というよりも、最初から完璧にこなすのは不可能だと思います。間違ってもいいから、練習をやめないことが大切なのです。
英語学習者が陥りやすいのは「完璧主義」で、これが上達の邪魔をします。ミスをしてもいい、完璧ではなくてもいい、このように考えると学習が楽になります。積極的にミスをして、そのミスを糧として次は同じミスをしないようにすると、上達していくのです。
効果を最大化するコツ ― 毎日の習慣にする方法
シャドーイングは、短時間×高頻度が最も効果的。勉強というより、生活の一部として組み込むのが理想です。何よりも重要なのは、毎日コンスタントにやり続けることです。私も毎日シャドーイングを続け、確かな効果を感じています。
朝の10分がベストタイム
脳がリセットされている朝は、音の吸収率が高い時間帯です。通勤前や朝食後に10分だけやるだけでも効果があります。1日10分で本当に効果があるの? と不思議に思うかもしれませんが、たかが10分でも、毎日行うと1年経った時に大きな差となって現れます。
私の場合、朝起きてから1時間ほど英語学習をしているのですが、その時に10分程度シャドーイングの時間を作って毎日練習しています。大切なのは、日常の一部に組み込むことで、日々の積み重ねが重要になるのです。
スマホとイヤホンでどこでも学習
アプリやYouTubeを使えば、通勤・散歩・昼休みも練習タイム。隙間時間を積み重ねることで、1日合計30分以上の練習が可能です。英語学習を一気に取れない人は、小刻みに積み重ねるといいでしょう。意外と学習できる隙間時間は存在するのです。
私も昼休みに英語の小説を読んだり、英語ニュースを聞いたりして少しだけ勉強するようにしています。シャドーイングは独り言みたいな感じでつぶやいても効果があるので、空いた時間に練習するようにすると、勉強の効率が上がるでしょう。
シャードイングを行う際のQ&A:よくある質問
Q1. 英語が速すぎてついていけません。どうすれば?
A. 最初は0.75倍速などに落として練習してOK。慣れたら少しずつ速度を上げると、自然なスピードにも対応できます。コツは、最初は倍速を落として、慣れたら上げることです。いつまでも遅いままだと、実際の会話についていけないので、スピードは普通くらいがベストだと感じます。
Q2. 発音が下手でも続けていいですか?
A. もちろんです。目的は「正確な模倣」よりも「音への慣れ」。発音は続けるうちに自然と整っていきます。日本人は英語ネイティブではなく、第二言語として英語を学ぶので、当然特有の訛りというか癖があります。しかし、それで通じないことにはならないので、発音の上手い下手はそこまでシビアに考える必要はないと思います。
【まとめ】シャドーイングは「継続で化ける」万能トレーニング
シャドーイングは毎日続けると確かな効果のあるトレーニングです。毎日少しでもいいので続けましょう。最後にまとめとして今回紹介した内容を振り返っていきます。
- シャドーイングは発音・リスニングを同時に伸ばす最強の方法
- ステップを踏んで無理なく練習することが成功のカギ
- 毎日10分でも続けることが最大の成果につながる
英語は才能ではなく「習慣」で身につきます。声に出すことで、自信も英語力も自然と成長していくでしょう。学習を日常の一部に組み込めばあなたの英語力も少しずつ伸びていくはずです。
最後に
もしあなたが「リスニングが苦手」「発音に自信がない」と感じているなら、今日から1分でもいいので、シャドーイングを始めてみてください。続けるほどに、英語が聞こえる・話せる・伝わる力に変わっていきます。
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